「ファン・クラブ通信」第392号(2011/06/29)≪ゆっくりと発音≫
2011年6月29日
「口と舌の形で学ぶ英語発音」で英語発音を練習中の方、又は発音を終了した
が更に発音を良くしたい人のための貴重なアドヴァイスです。
「口と舌の形で学ぶ英語発音」で英語発音を練習した方は次の4人の例のように
上手になります。
http://www.pasocon-eikaiwa.com/hatsuon/yushu/sample.html
しかし、上記のようにスムースな良い発音になる前には次のURLのような
段階を通らねばならないのです:
https://pasocon-eikaiwa.net/endo/slow.wmv
これは「口と舌の形で学ぶ英語発音」で教えている通りの模範生の発音です。
模範生だとの意味は:
(1)51種類の英語の発音記号のそれぞれを正確に発音しながら、単語を組み
立て、更に文章を組み立てています。 文章になっても、個々の発音記号
は正しく発音されています。
(2)個々の発音記号のための口の形、舌の形が「口と舌の形で学ぶ英語発音」
で教えられた通りに誇張した口の形と舌の形になっています。
このような練習をしていると、その内に慣れてくると、速度が上がってきて、
誇張がなくなり、しかも正しく発音出来るようになるのです。
初めから速度をあげて正しく発音することは出来ないのです。
この段階で生徒さんによっては次のいずれかの間違った方向に進んでしまうのですが、
それでは英語発音は上手にはなれないのです。
(a) 上記の模範例のようにしゃべろうとしても、どうもこの例のようには
うまくしゃべれないと思うので、ここで中途半端な英語発音であきら
めてしまいます。
中途半端な英語発音とは、個々の単語の発音が上記の模範例のようには
正確には発音出来ず、まだ日本語発音の欠点を引きずっていることなのです。
(b)「てらいげ」が強く「格好よく」ネイティヴのように喋りたがる生徒が
いますが、そのような喋り方では何時までたっても英語発音が良くなりません。
(a) の生徒さんに対するアドヴァイスは、個々の発音記号を正確に発音し、
複数の発音記号から組み立てられている単語も発音記号通りに正確に発音することです。
(b) の生徒さんに対するアドヴァイスは、未だ発音が上手ではないのに、「てらいげ」、
「格好良くみせたいこと」あるいは「慢心」から速くしゃべりたがるのですが、
これをやめることです。
各発音記号、各単語を教えられた通りに正確に発音するには、どうしてもゆっくり
と喋らねばならないのです。
速くしゃべろうとするから、個々の発音記号が崩れるのです。
この (b)のアドヴァイスは発音だけでなく、そのあとに学ぶ「ヒアリング・スピーキング」
にも通じる考え方なのです。
慌てず、一歩一歩足元を固めて行くことが大事なのです。