「ファン・クラブ通信」 第146号 (2006/08/30) ≪道草の食い方≫

前回の「ファン・クラブ通信」では私は語学の才があるので英会話が上手にな
ったのではなく、英会話の効率的な勉強法を編み出す才能があったから上手に
なったのだと説明しました。
そして効率的な勉強法の中には「道草を食う」ことも重要な部分だったのです。

「英語は長い道程だ」と誰もが考えているので、それだけに「道草なんかを食
っている暇はない」と思い込んでいるようです。
しかし、「急がば回れ」の諺のように、「大事なところでは急ぎすぎてはいけ
ない」場合があるのです。 

Endo Method では次のような道草を食わせています。
トータル的には、この方がかえって速く目的地に到達出来るからです。
このような考え方が出来るのが私の英語が出来るようになる才能なのです。
このようなことが私には直感的に判るのです。
<Endo Methodを特徴づける道草>

Endo Method では、あちこちで、道草を食っていることに気づかれたでしょう
か。 それが故に Endo Method はすごいのです。
他のどの方法よりも高速で力がつくのです。 即ち最短期間で力がつくのです。

【道草1】
「英会話をやりたい」、即ち「ネイティヴの言うことが聴けて、自分もネイテ
ィヴに通じるようにしゃべりたい」と皆さんは思っているわけです。
だからこそ英会話学校でも、テレビやラジオの英会話レッスンでも、始めから
日常英会話を教えているのです。
しかし、Endo Method では始めに「方法論」、次に「発音」、次に「英単語」
と進み、それからやっと「ヒアリング・スピーキング」に入ります。
非常な道草のように見えますが、これが一番の早道なのです。

「方法論」でまず、正しい戦略を学びます。
他の方法で成功しないのは「正しい戦略」が無いからです。
Endo Method では「敵の城の本丸を攻め落としたければ、まず外堀(発音)を
埋め、次に内堀(英単語)を埋めるべきだ」としています。
これは典型的な「急がば回れ」なのです。

第二次大戦でアメリカ軍の指令長官であったマッカーサー元帥は極めて戦略的
な人で、次のような遠周りをして日本を一挙に攻め落としました。
即ち、始めから日本に上陸したりせず、まず南太平洋の島々に、米国本土から
大型輸送飛行機でブルドーザーを多数持ち込み、滑走路のための地ならしをし
て、そこに時間と費用をかけないように、鉄網を敷き詰めて即席滑走路を作る
と同時にガソリンの注油所も作り、そのあと大量のガソリンを米国本土より空
輸し、そこで初めてB29大型爆撃機を何百機と持ち込み、マッチ箱と表現され
ている燃え易い日本の住宅を焼き払うために、大量の焼夷弾を積んで、東京、
大阪、名古屋などの大都市を一夜にして焼け野原としてしまったのです。
これで日本国民の士気は一挙にさがり、戦争物資の生産もがた落ちとなり、そ
れで日本は負けたのです。
アメリカ本土から直接日本に飛来して、又アメリカ本土にまで戻れる程の航続
距離は現在のジェット機も持っていないくらいですから、まして今より55年も
前のプロペラ機にはなかったのです。
南太平洋と日本間の往復がやっとだったのです。
私は当時中学生で、このマッカーサーの巧妙な手口が読み取れる程の知性は持
っていたので、彼のやり口に舌を巻いたものです。
そして英会話攻略もこのマッカーサーと同じ程の戦略性を持って実行しようと
し、それに成功したのです。

【道草2】
発音なんかどうでも良い、要はネイティヴの言うことが聴けてしゃべれば良い
と思う人が多い中で、私はネイティヴの発音が聴ける英語に敏感な耳を育てる
ためには、まずネイティヴに近い、日本人離れした、良い発音が自分でも出来
るようになる必要があると考えたのです。

【道草3】
発音をなんとかものにするには、要はネイティヴの言うことに耳を傾ければ良
いと普通は考えるのですが、私は「耳から正しい英語発音を入れるだけでは発
音は上手にならない。それよりも前にネイティヴの口の形と舌の形を真似るこ
とをやれば正しい発音は自然とついてくる」との日系一世、井上ケンさん、の
考え方を受け入れてこれを真剣にやりだしたのです。
その結果、この方式で発音を学ぶ私の生徒のほとんどがわずかの30~60時間の
練習で、日本人離れした素晴らしいアメリカ語発音になっているのです。
この CD-ROM 教材を作った私自身がビックリしている程、この教育効果は大き
いのです。

【道草4】
英語発音そのものをマスターするだけでも非常に厄介なことなので、今更国際
発音記号のような厄介なものを余分に覚えることは無い、アルファベット26文
字が既にあるのに何を好き好んで国際発音記号53文字を更に覚えなければなら
ないのか、と考える人が多い中で、私は「英語発音が厄介なだけに、この文章
発音を単語発音に分け、更に単語発音を音素の発音に分けている国際発音記号
をマスターすべきだ」と考えたのです。

【道草5】
英単語を8,000語も覚えることだけでも大変なことですが、私はこの8,000語に
つき、一々その単語の原義に注目し、その原義から色々な意味へと連想展開し
て行く筋道を追うことをやりだしたのです。
しかし、これが故に「一を聴いて十を知る」の効果が出てきたのです。

【道草6】
ネイティヴの言うことを聴けるようにするには、聴く量を増やせば良い、と考
える人が多いなかで、私は「長い文章を聞き流すのではなく、1文章ごとに、
また、文章が長いときはそれを意味の塊(文法で言うフレイズ)にわけて、一
つずつ聴いては自分で声を出してしゃべることを、50回ずつすると、英語音が
頭に少しずつ定着して行くのではないかと考えて、それを生徒に実行してもら
うようになったのです。

【道草7】
これは【道草1】とも少し関係のあることですが、私は「ヒアリング・スピー
キング」段階で非常に優良なCD-ROM を使用していますが、普通の人ならそれ
を知ると、この CD-ROM だけを勉強しようとします。
しかし私は次のような方法で大きな効果を得ているのです。
なるほど、「発音」と「英単語」をやっただけでは、まだヒアリング・スピー
キング力は殆んど増えていません。
私が使う優良な英会話CD-ROM を勉強して初めてヒアリング・スピーキング力
が出来上がるのです。
しかし、単にこのヒアリング・スピーキングCD-ROM だけを使うのと、その前
に「発音」と「英単語」を勉強しておくのとでは、ヒアリング・スピーキング
CD-ROM の効果が全く違ってくるのです。
それは次の薔薇の花の譬えを出すと分り易いでしょう。
即ち、薔薇の花は咲き出すまでは、花のない木と葉だけの殺風景な植物です。
そして、これに水も肥やしもやらないで、勝手に咲かせると花びらの小さい、
色も良くない花が咲くだけでしょう。
しかし、それに前もって十分な水と肥やしをやっておくと、大きな花びらの、
色鮮やかな、素晴らしい花の満開が見られるでしょう。
ヒアリング・スピーキングCD-ROM も同じことなのです。
「発音訓練」が水であり、「単語記憶」が肥やしのようなもので、このように
水と肥やしを事前に十分やっておくと、見事な花が咲く、即ち、素晴らしいヒ
アリング力とスピーキング力が開花するのです。

「ファン・クラブ通信」 第145号 (2006/08/23) ≪自分は語学習得に向いてないのかしら?≫

前回の「ファン・クラブ通信」で「自分は語学習得に向いてないのかしら?」
の問題が提起されました。
(前回を見られたい方は次の URLです:
http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=147

私の生徒さんは次のいずれかの考えをもっておられるようです。

1)アメリカのGeneral Electric やGeneral Motors、ソ連政府、ブルガリア
政府、インドネシア政府などとの交渉をやり、あげくの果てには
General Electric との現地従業員450名程の対等合弁会社の社長をした程の
英語力のある遠藤先生に指導してもらうのだから、自分も成功するだろう。

2)遠藤先生は特別に語学の才があるから出来るようになったのだろう。
自分のような凡人では同じことをやっても無理だろう。
上記の二つの考え方のうち、1)が正しくて、2)が間違っていると、私はハ
ッキリと申し上げたいのです。

私は若い頃から私の同僚と自分とを始終冷静に比較してきましたが、語学の才
については、私は平均以下では無いとしても、平均か、平均より少し上かとい
う程度だと思っております。
そもそも音楽的な人、おしゃべりの人、努力家、記憶の良い人、は語学学習に
は有利だと思います。
そのうち私は音楽的には平均より少し上で、努力家ではある、と思いますが、
おしゃべりでは無いし、記憶は悪い方です。
記憶の悪さにはいつも嘆いていたのです。 

それなのに、英語国には住まずに、49才まで日本だけに住んでいながら、30才
ぐらいまでに、教養あるアメリカ人にほぼ近い程度の英会話力をつけてこられ
たのには、それなりのハッキリした理由があるのです。
それは効率的な英会話勉強法を自分で編み出す能力を持っていた点で、この能
力では一般の人よりは非常に優れていたと思います。

皆さんも「英語国に生まれてこれたら良かった」と思っても、あるいは「英語
国に何十年と住んで英語力をつけたい」と思っても、そのようなことは無理で、
どうしても日本に住みながら、しかも非常に短い期間に使い物になる英語力を
つける必要があるのでは無いでしょうか。
即ち、私が中学1年生から30才ぐらいまでになしえたことを皆さんもする必要
があるのです。
そして皆さんは私のように特別に有効な英語勉強法を編み出す能力はなくとも、
それを編み出して自分に適用して効果を実証した、私のEndo Method を採用さ
れれば、私と同じように得をすることになるのです。

私は英会話勉強をあくまで科学的(心理学的、脳科学的、物理学的、医学的、
生理学的など)に捕らえ、どうすれば習得速度を上げうるかを始終考え、それ
に効果のある方法をつぎつぎと編み出してきたのです。
それは、江戸時代では東京―大阪の旅には1ヶ月もかかっていたものが、現在
ではわずかの2.5時間で行けるようになったのは何故か、と言うのと同じ問題
なのです。
所詮、速度(Velocity) を大きく上げない限り、D=T×V でTを小さくするこ
とは出来ないのです。
D はDistance 「距離」、T はTime「時間」、V はVelocity「速度」です。

速度をあげる上で、普通の人なら「急ぐので道草は食わない」と考えるところ
を、私は「急がば回れ」の効果がある道草は食うべき、との考えを持ち、英会
話勉強の長い道程であちこちで道草を食ってきました。
そして私の生徒にも、そのような道草の食い方を教えて来ているのです。

次週は「道草の食い方」についてお話しましょう。

 

「ファン・クラブ通信」 第144号 (2006/08/16) ≪ファンクラブ会員掲示板より≫

みなさん、毎日残暑が続いていますが勉強のほうははかどっていますか。
お盆休みの方もおられると思いますが、毎日こつこつと続けることが上達の秘
訣です。
最近勉強熱心な3名の生徒さんから「掲示板」に活発な投稿がありました。 
今回は最近の5通の投稿文をご紹介しましょう。 
日ごろファンクラブ会員「掲示板」を見ている方が少ないようですので、今回
この「ファンクラブ通信」に掲載します。 全て「再チャレンジ」に関するも
のです。 これを機会にぜひ皆さんも掲示板に投稿してください。
Endo Method は独学が基本です。 
独学での孤独感の解消や仲間作りに「掲示板」を活用してください。
  http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=143

  http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=144

  http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=145

  http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=146

  http://pasocon-eikaiwa.net/bbs/disp.php?id=147
最後の山崎さんの投稿文に「自分は、語学習得に向いてないのかしら?」の問
題が出ていますね。

次回の「ファンクラブ通信」では、この問題について私(遠藤)の考えをのべさせて頂きましょう。