「ファン・クラブ通信」 第217号 (2008/01/30) ≪ 語学留学 ≫

今回の「ファン・クラブ通信」の後半には、語学留学と、ワーキング・ホリデ
イの紹介をしていますが、まず「語学留学や、ワーキング・ホリデイ」を実行
する前に準備しておくべきことを少し述べましょう。
要するに、かなり高いレベルの英会話力を日本国内で先につけておかないと、
海外に行く意味が無いと言うことなのです。
基礎英会話力が無いままに海外に行くのは全くの「時間の無駄」、
「お金の無駄」なのです。

タダ海外に行きさえすれば何とかなるだろう、との考えは全く間違っているの
です。

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アメリカに10ケ月住んでも会話が出来ない
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A.S.さん
私は10年程前の1993年にアメリカ コロラド州に住み、そこの語学学校で英会
話勉強を10ケ月しました。

毎日授業と宿題に追われながらの生活でした。 授業はなんとかこなすことが
出来ました。 
しかしスピーキングでどうしても超えられない壁がありました。 3語以上の
センテンスを続けてしゃべれないのです。 机上では作れるのですが。 いざ
会話となると、3語話すと必ずそこで止まってしまい、そこから又考えて次の3
語を話すと言った具合です。 頭に入れていられる容量が3語までと言う感じ
です。 

そう言うわけで、I’m fine. とか、How are you? とかは言えても、
I don’t want to eat tonight since I had a big lunch today.
などの長い文が言えないのでした。 ルーム・メイトのアメリカ人とも、いろ
んなことが話したかったのが、それが出来ずに残念な思いをしました。

どうしたら、すらすら長い文章が言えるようになるのでしょうか。 何か良い
アドヴァイスがあったらお願いします。

遠藤:
よくわかりました。 いずれにせよ、短い文章でないと頭に音声としては定着
していないと言うことですね。 机上でなら長い文章でも良いと言うことは、
あくまで日本の中学,高校、大学で貴方が学ばれた英語と言うのは、机上の英
語、即ち紙の上で左から右に流れていく文字の英語にしか慣れていなかったと
言うことですね。 空間的次元の左から右への文字の流れでなく、全く違った
時間的次元の、先からあとに音が流れていく英会話では力がついていなかった
と言うことですね。

A.S.
そうですね。 3~4語より、もうすこし長い英語は聴けるとしても、
I don’t want to eat tonight since I had a big lunch today. ほども長く
なるとやはり理解できなかったです。

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A.S.さんのプラス・ファクターを整理してみますと:

◎アメリカ滞在10ケ月
◎その間現地英会話学校に10ケ月(毎日朝から夕方まで、全日制)
◎アメリカ人のルーム・メイトと一緒に暮らす

これ程英会話習得にとっての強力なプラス・ファクターが沢山あったのに、
わずか3語の英語しかしゃべれなかったのです。

この方は、もう一つ英会話勉強での大きなプラス・ファクターをお持ちです。
それは社交的な性格であることです。 英語では extrovertedな性格なのです。
(反義語は introverted) しかもアメリカ人のルーム・メイトと一緒に住ん
でおられて、この程度の進歩なのです。

これがアメリカ留学の実態なのです。

これと Endo Methodを理想的な状態で採用しているファナック株式会社での
F.M.さんの体験談とを比較してください。
この方は6ケ月の練習期間に TOEIC点数を460点より780点と320点
アップさせた人です。

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F.Mさんの体験談:

ヒアリングはかなりラクになった。 句 (Phrase)のかたまりで、例えば

 one of the ——-s
 have gone to school
 for quite a long time

などハッキリと聴き取れるようになった。

英語ニュースは、まだまだ分からないところが多いとしても、以前より分かる
部分がかなり増えた。

英語の映画も、まだまだ分からないとしても、実際に言っていることと、字幕
のくいちがいが気付くようになった。

DynEd CD-ROMは色々なセンテンス・パターンを含んでおり、しかも、その一つ
一つのセンテンスを耳にたこが出来る程聴きまくり,又それを自分でも声を出
してオウム返しにしゃべる反復練習の訓練が効果があったように思う。

今までのように意味がわからないまま聴くのでは何度聴いても効果がないが、
CD-ROMでは意味が分からない場合は英文字幕を見ながらもネイティヴの言うこ
とがセンテンス毎に聴いて理解出来るので、このように意味を理解しながら何
度も何度も聴きつづけ、また自分も言いつづけることが出来たので、これで力
がついたと思う。 しかも意味が一旦分かってしまうと字幕を消して、声だけ
で聴き続けるところが良かった。

会社の仕事での電話の英語でも、今までは聴けなくて困る割合が多かったが、
それが少なくなり、電話に出るのが余り怖くなくなった。

しかし,今まで長文小説のようなものは読んだことがないので、長い Sentence
(文の始めからピリオドまで)を理解するのは、まだまだ辛い。
今後の課題は長文をドンドン読んで、英文に慣れ、その中に含まれるまだ知ら
ない熟語を知っていく必要がある。 熟語を知らないと聴けない。 
しかし今回のコース中でも、病気で死ぬ(die)、場合でも、今までは日本語的
感覚でdie byかと思っていたが、それが英語では die fromとか die ofと言う
のだと言うことがわかった。 一旦わかると、それが聴きやすくなる。

発音をコースの始めに厳密に学んだので、今ではネイティヴと話すチャンスが
ある時にも、発音を気にするようになった。 
特にアメリカ語で難しい catの aや 、birdの irなども頭に入れた上で聴ける
ので、聴き取りやすくなった。 又ヒアリング訓練の前にネイティヴ発音で単
語を覚えたのがヒアリングに役立った。

今までは単語を知っていたとしても、スペルで知っているだけで、ネイティヴ
の正しい発音では知らないので聴けなかった。 発音で直接的に単語が頭に入
るようになったのが良かった。 もっともスペルも発音も両方とも必要と思う。

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上記は、準備無しの「語学留学」と「Endoメソッド」との比較ですが、
準備無しの語学留学で効果が上がらない例は、私は数多く知っています。

しかしながら、Endoメソッドを400時間程度集中的に勉強して、初級、中級の
英語通訳程度に英会話力を上げてから、海外に語学留学に行くと、この時には、
自分がEndoメソッドでどれほど力がついたかが、海外で実際に確認出来て自信
ができ、また海外でも、何とか英語を聴き取るのについて行ける程度になって
いるので、その後は、急速に英会話力が更に強化されて来るのです。
しかし、この段階でも、並行的に英文多読をすることが大事です。
多読をしないと、ただ海外にいるだけでは頭打ちになってきます。
多読の問題は、私(遠藤尚雄)の「これなら出来る超高速英会話速習法&
トレイニング」の Page 46~58 に詳しく書いてありますからお読みください。
また、今後の「ファン・クラブ通信」にも適宜取り上げて行く積もりです。

ところで、 Endoメソッドで英会話の基礎を作り上げてからの語学留学なり、
ワーキング・ホリデイなりは意味があります。
次にこのような語学留学、ワーキング・ホリデイの情報を提供しましょう。
次のURLです。

http://allabout.co.jp/study/homestay/closeup/CU20070000I/index.htm?NLV=CN000042-268

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「ファン・クラブ通信」 第216号 (2008/01/23) ≪発音教材第2版の感想-4≫

最近の「ファン・クラブ通信」は「発音教材第2版」のことばかりを書いてお
ります。
その理由は、(1)弊社の優れた英会話勉強法の入り口に「発音」があるので、
発音が非常に重要であるからです。
(2)もう一つの理由は、第1版も非常に良い教材だったのですが、第2版は更に
遥かに良くなっているからです。

今回も引き続き、生徒さんからいただいた感想文を紹介しましょう:

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自分なりに成果を感じており、教材の凄さを実感している所でした。
悩み等も無く、ただ先生のご指導についてゆけば間違いない、と楽しく未来の
姿を描いております。 と言うのも、初めは自分の至らなさを認識したくない
ものですが、この教材では自身のレベルがはっきりと分かってしまいます。
録音した自分の声を聞いたときにも 「これは英語ではない」とショックでし
たし、今まで聞き取って下さった方々に申し訳ない気持ちさえ沸き起こりまし
た。
そこでまっさらな気持ちに戻り素直に自分を認め学ぼうという気がおこりまし
た。
どなたかも書いておられましたが耳から聞き取ったものを幾ら真似ようと思っ
ても駄目なのですね。(物まねは得意な方でしたが・・)
技術が必要、修得には反復練習。

私のレベルはまだまだですがそれでも大きな成果を感じておりますし、声の出
し方も変わりました。(日本語は口先だけでも話せますが)

ネイティブの発音をする友人は日本語を話す時と英語を話す時と音声が全く違
い、私は不思議に思っておりましたが、今となっては当たり前だと気付きまし
た。

この先、行き詰まった時には、真っ先に先生に相談させて頂きます。
有難うございます。

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新教材でも順調に学習を進めていらっしゃる様子に安心しました。
この方の書いておられるように、学習の最初の段階で自分の英会話のレベルを
知り、それを素直に認めることは、大切ですが、なかなか難しいことです。
とくに音声ベイスの弊社の学習法では自分が話す英語とネイティヴが話す英語
との違いを知る機会がたくさんあります。
その差に気づくことができ、少しずつでもその差を縮めようと地道に努力され
る方が、最終的に英会話をモノにできるようになるのです。

「ファン・クラブ通信」 第215号 (2008/01/16) ≪2008年・英語元年≫

今回は、ある英語勉強熱心な生徒さんと私(遠藤尚雄)との交信文をご紹介し
ましょう。
年頭にあたって timely なものです。
同時に、英会話と英文法との関係についても、詳しい知識が得られます。

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生徒さん:
先生の英作文の方ものぞいてみたのですが、先生の勉強をしていけば、点数だ
けの英語でなく、地に着いた英語が学べると思いました。
この2008年が英語元年だと思いがんばりますのでよろしくおねがいします。

遠藤尚雄:
2008年を英語元年と位置づけされているとのこと。 人間は心の持ち方が大事
です。
これだけ「襟を正して」英語に取り組まれるのなら、必ずや勉強効果はあがる
でしょう。  私も出来るだけお役に立てるようにいたします。
私は「英会話は非常に大事で、しかも難しい」と思っていますが、英会話で真
に成功するには、英語を読むこと、書くこと、英文法、全てに強くならねばな
りません。
私は学生時代には英文法は得意中の得意でした。
しかし英文法に、はまり込むことは、英会話勉強の上でマイナスになると私は
「ファン・クラブ通信」で書いていますが、そのような考えを持ちながらも、
非常に高いレベルの英会話力を築き上げるには、英文法も最終的には必要とな
ってくると思っています。

英文法に関する「ファンクラブ通信」は次の3つの号です:
 第2号  http://pasocon-eikaiwa.net/backnumber/txt/fc002.txt
 第3号  http://pasocon-eikaiwa.net/backnumber/txt/fc003.txt
 第4号  http://pasocon-eikaiwa.net/backnumber/txt/fc004.txt