「ファン・クラブ通信」 第102号 (2005/10/26) ≪ Endo Method 21:私が英会話に強くなれたわけ -12 ≫

これまで述べてきたいろいろなことを考えると、国際的な仕事についていない
一般の日本人でも、海外では十分高い英会話力を持つ必要があるのです。
たとえば、貴方の子供さんが海外留学をしたあと、現地に住みつき、現地人と
結婚でもすると、貴方は子供さんの親として、先方の家族と親戚付き合いをし
なければならなくなるでしょう。
その時、毎回会う度に、握手したり、肩をたたいたりして、Hello.  How are
you.  Nice to see you. だけをしゃべって、あとは分からないのに分かった
フリをして「フ・フーン」ばっかり言っているようでは、非常にお寂しい事で
す。 子供の結婚により新しく親戚づきあいをすることとなった外国の家族に
も、その家族独特の歴史や文化があるのです。
親戚づきあいとは、そのような相手家族の歴史、文化を深く知り、こちらの家
族の歴史、文化も相手家族に伝えることでしょう。
これを実行するには非常に高いレベルの言語係数が是非とも必要となるのです。

話を私のことに戻しましょう。 私も言語係数0.3くらいから英語力が伸びな
くて悩みました。 次のような状態になったのです。

【第一段階の伸び悩み】(URL をクリックして下さい)
http://www.pasocon-eikaiwa.net/fan_club/image/102.html

言語係数0.3から英語の力が伸びないことが大きなフラストレイションとな
ったのですが、当時私の周りには、この悩みの相談に乗ってくれアドヴァイス
をしてくれる人は誰もいませんでした。

ともかく五里霧中で手探りをしながら、何とかしようという思いから私が考え
ついたのは、これまでのように英語を話したり聞いたりすることに重点を置く
のではなく、これからは「英語で書いたものをたくさん読む」という勉強方法
に切り替えてみようということだったのです。

駐留軍関連の職場は、いわばミニチュアのアメリカ社会で、私はそこで働きな
がら「聞く」ことと「話す」ことは十分時間を割いて勉強したつもりでした。
しかし、立ち止まって考えると、英語で書いたものを「読む」ということが不
足しているように思えたのです。

「ファン・クラブ通信」 第101号 (2005/10/19) ≪ Endo Method 20:私が英会話に強くなれたわけ -11 ≫

高い英会話力を持たずに海外に旅行することは、ちょうど、真っ暗闇の中で象
のしっぽをつかんで、「象は紐のようなものだ」と判断し、胴体をさわって
「象は壁のようなものだ」と判断し、また脚をさわって、「象は木の幹のよう
なものだ」と判断するようなものです。 どれも間違った判断ではないとして
も、彼等には象の全貌が見えていません。
英語力が貧弱なままで海外旅行するのはこれと全く同じように、限られた情報
しかつかめないということなのです。
しかし、高い英語力を持っていると、白日のもとで象の姿を見て全貌をつかむ
がごとく、旅行国の全貌がわかります。
このように言語係数 0.3 と言語係数 1.0 とでは非常に大きな差が出てくるの
です。

もうひとつ、次のことにもお気づきください。
我々日本人が幼稚園児のように頭脳が十分発達していない時期に、日本語の言
語係数は成人がもつ 1.0 よりはるかに低いので、成人(例えば自分の両親)
がしゃべっていることの中で分からないことは多くある筈です。

しかし、我々は幼児時代に成人がしゃべる内容が分からないことを全く気にし
なかったでしょう。
それには2つの理由があります。
まず第1に、両親が立ちながらお互いに話をしている時に、子供は背丈が小さ
いので、子供の耳は両親の口元よりも遥かに低いところにあり、そもそもあま
り両親の声が聞こえないでしょう。
第2に、子供の知能は成人よりも遥かに低いので、両親がしゃべる高等な会話
には全く興味がなく、聴こうともせず、また聞こえた内容が理解できなくとも、
それがフラストレイションとは全くならないから、でしょう。

ところが日本人が成人になり、日本語を媒体としての頭脳の働きは極めて高度
になっているのに、英語の言語係数が低いが故に、この日本語脳による高度な
思考内容が英語では表現できない、そして同様に外国人が英語で高度なことを
しゃべってきても、それが理解出来ないとなると、ここで非常に大きなフラス
トレイションを持つこととなるのです。

「ファン・クラブ通信」 第100号 (2005/10/12)≪ Endo Method 19:私が英会話に強くなれたわけ -10 ≫

高等な国際的な仕事につく日本人なら英語言語係数1.0 は必要かもしれないが
、一般の日本人なら言語係数0.3 でも、あるいはそれよりも低くても良いので
はないか、との考え方もあるでしょう。
しかし、この考え方は浅はかです。

高等な専門の仕事で外国人と接することがなくとも、ちょっと海外に行くと、
やはり英語言語係数0.3 以下では不足するのです。
店で買い物をするにしても、スムーズにお金を払って満足の出来る商品が手に
入る限りでは言語係数0.3 でも良いでしょうが、買った商品に傷があったりし
て、売り手のところに戻って、その傷の説明をしたり、新品と交換してくれと
頼んだり、あるいは値引き交渉したり、などの場面になると、やはり言語係数
0.3 以下では不足です。
旅行中に物を取られたので、警察に行くとか、急に病気になったので病院に行
くなどの問題が生じたときには、どうしますか。
「胃が痛い」とか「むかつく」とか「体がだるい」とか、「私は従来から糖尿
病の治療を受けている」とかを英語で説明したいとしたら困るでしょう。
外国生活が長い日本人でも病気になると医学用語がわからないので非常に困る
のです。

違ったお話をしましょう。 「ロング・ステイ・クラブ」と言う会員制の組織
があります。 会員はほとんど、時間的に余裕のある定年退職者及びその家族
です。 1週間程度のあわただしい旅行会社斡旋の観光旅行では現地のことが
ほとんどつかめず味気ないので、3ヶ月程度滞在できる安価な海外旅行プラン
があれば、きっと十分訪問国のこと、そしてそこに住む人たちのことがわかる
だろう、と言うのが狙いです。
通常、簡単に取れる観光ビザの有効期間は 3ヶ月なので、このビザの期間ぎり
ぎりまで滞在すると、現地での生活費(主として食費)は日本より安いので、
ここで 3ヶ月間節約できる費用で往復旅費がまかなえるではないか、との考え
方なのです。
この考えはなかなか名案だとは思いますが、ここで問題なのは、ロング・ステ
イ・クラブの会員のほとんどは語学の重要性を認識していないことなのです。
世界共通語の英語力が言語係数0.3 よりも、もっと高いところにまで行ってい
ないと、海外生活でつかむことは、3ヶ月滞在しても非常に貧弱なのです。

「ファン・クラブ通信」 第99号 (2005/10/05) ≪ Endo Method 18:私が英会話に強くなれたわけ – 9 ≫

前号で出した英単語のリストをもう一度ご覧下さい。
    ——————————————————–
    abuse(動) 乱用する、悪用する, (名) 虐待/乱用、悪用
    belly(名) 腹           
    bosom(名) (女性の)乳房
    consolidate(動) 合併する、(地位などを)強化する
    fist(名) げんこつ、握りこぶし
    heed(名) 注意、(動) 気を付ける
    hideous(形) ぞっとする、忌まわしい
    hinder(動) 妨げる、邪魔する
    howl(動) 遠吠えをする/(人が)わめく
    indignant(形) 憤慨している、怒った
    isle(名) 小島、島
    pastime(名) 気晴らし、娯楽
    poke(動) (指や棒で)突く
    prick(動) 突き刺す/苦しめる
    sheer(形) まったくの
    shrug(動) 肩をすくめる
    soar(動) (空高く)舞い上がる
    stammer(動) どもる、口ごもる
    stoop(動) かがむ
    tickle(動) くすぐる
    ——————————————————–

上記のリストを見て、英単語としては難しいと思われるかも知れませんが、英
単語の右側の日本語を見ると、難しいと思う単語はないでしょう。
日本語としては全て知っている単語ばかりなのに、それに対応する英単語を日
本人はまだまだ知らないのです。
私が英会話教育を施す前には、5年から15年海外勤務したファナック社員でも、
この20の英単語のうち10単語程度しか答えられなかった人が多数いたのです。
海外経験者の英語ペラペラとは、これほど「お寂しい」ものなのです。

中には買い物をしたり、レストランで注文したり、日常生活に事欠かないくら
いの英語力があれば、もうそれで私は満足という人もいるかもしれません。
本人がそれで満足なら私としてはもうそれ以上は何も言えないのですが、ただ
一つ、こうした状態に満足している人は、決してそれ以上は英語が伸びないこ
とを申し添えておきたいのです。

外国に住んでいて言葉がうまく通じないことは、本当にもどかしいことです。
フラストレイションもたまります。
海外駐在員の奥さんで、家事や育児に一人で追われ、言葉ができないために現
地で話を聞いてくれる友達もできず、悩み事を相談しようにも夫は仕事に忙し
くて相手になってくれない。
こうした状態が続き、フラストレイションがたまってマンションから飛び降り
自殺したというケースもあります。 このようなケースの統計数字はありませ
んが、この実態数字はかなり大きいのかも知れません。
海外駐在した本人も、言葉ができないため孤立感を深め、精神的に不安定にな
り、任務半ばで日本に戻ってくることも珍しい話ではありません。

ここまでのフラストレイションを持ってしまうと問題ですが、ほどほどのフ
ラストレイションなら、それをバネにすることが上達の秘訣につながります。
逆に言うと、こうしたフラストレイションを持たない人は、それ以上には伸び
ないということです。