「ファン・クラブ通信」 第256号 (2008/10/29) ≪新しい英語力テスト法≫

今まで弊社では生徒さんの英語力テストの方法として TOEIC を採用し、
TOEIC 公開テスト又は TOEIC 団体テストの点数を生徒さんより入手し、これ
らのテストを受けていない生徒さんには、弊社より供給する TOEIC TRAINER
のテストを受けて頂いておりました。

今後とも、TOEIC 公開テスト又は TOEIC 団体テストの点数は採用しますが、
TOEIC TRAINER は廃止して、その代わりに CASEC を採用させて頂くことにし
ました。

TOEIC TRAINER 廃止の理由は、最近の Vista OS には対応していないからです。
その代わりとして、新しく CASEC テストを受けて頂くことにしました。
CASEC は、日本英語検定協会(英検)が基礎開発を行い、現在は教育測定研究
所(旺文社グループ)が開発・運営しているテスト法で、わずか40分でテストが
完了し、しかも、何時でも、何処でも、インターネットで簡単に受けられるよ
うになっているのです。
CASEC 点数だけでなく、英検・TOEIC 換算の点数も判るようになっています。

40分と短時間で正確に実力が測定出来るのは、受験者のレベルに応じた難しさ
の問題が、コンピュータより自動的に出題されるため、自分のレベルより極端
に低い問題や、極端に高い問題を解く必要が無いからです。
この優れたテスト法は眼科医や眼鏡屋さんでの視力検査に既に応用されている
と言えば、皆さんにも判りやすいでしょう。 

TOEIC 公開テスト又は TOEIC 団体テストの受験者は、従来通り、TOEIC点数を
弊社に報告していただけば良く、TOEICテストを受けていない生徒さんのみが、
CASET テストを受けて頂けば良いのです。
弊社に1回、\3,500 で発注して頂けば、即時に、このテストをインターネット
上で受けて頂けるように弊社でアレンジ致します。
試験結果は、受験者に即時に分かり、弊社でも分かります。

事前申し込みから受験までの待ち日数が全くなく、試験会場に赴く必要もなく、
試験時間もわずかに40分程度で、しかも結果が直ぐ判る、と言う便利さがあり
ます。 1回 \3,500と安いのも魅力です。

弊社のホーム・ペイジには、「発音セット」、「英単語セット」、「ヒアリン
グ・スピーキング セット」の発注項目の下に「個別アイテム」の発注窓口が
ありますので、この窓口をクリックして頂くと CASEC が発注出来、即日受験が
可能となります。
わざわざホーム・ペイジ内の「個別アイテム」を探されなくとも、次のURLをク
リックして頂いても良いのです。 
https://pasocon-eikaiwa.net/shop/index.php?i=112-0001-0811

学習のあとにCASEC を受けてどれくらいスコアが上がったかを知ることは、学
習効果を確認できるという意味で大切ですが、それ以上に学習開始段階の生徒
の実力を把握しておくことは、弊社が今後その生徒をどう指導していくか決め
るため非常に重要なことです。
だからこの CASECも最初に生徒さんが購入される発音セットに含めてしまいた
いのですが、それをせずに、オプション・アイテムとする理由は、TOEIC の公
開テスト又は団体テストを半年以内に受けた方にまで、発注して頂くのを避け
るためです。
しかし、半年以内にTOEICテストを受けておられない方は必ず購入していただく
ものなのです。

「ファン・クラブ通信」 第255号 (2008/10/22) ≪ 音声ベイスの訓練の結果、英文法の力もつく ≫

New Dynamic English (NDE) Module 5 を勉強中の生徒さんから、英文法に関
する質問を頂きました。
それに対する弊社からの説明は、皆さんのお役に立てると思いますので紹介
いたします。

これは次の読者を対象としています:
(1) 現在 DynEd NDE を勉強中の人、特に Module 5を勉強中の人
(2) 過去に DynEd NDE を勉強した人
(3) 将来 DynEd NDE の勉強を考えている人

【例文1】
After arriving, Kathy visited with her friend and met her friend’s fiance
for the first time.

【質問】
visited とmet の目的語は両方ともher friend’s fiance という理解でよろし
いでしょうか?

【答え】
貴方は次の日本語訳のように意味を取られたのですね。
「キャシーは、彼女の友達と共に、その友達のフィアンセを訪問し、初めてそ
のフィアンセに会いました」
そうではありません。
[1] キャシーは「訪問した」→「彼女の友達を」、そして
[2] キャシーは「初めて会った」→「その友達のフィアンセに」の2つの文章が
あるのです。
貴方が誤解したのは “with” の解釈を間違ったからです。
with は「と共に」と言う意味の前置詞にとりやすいのですが、visited with
は 他動詞の visit と同じ意味で、同じ働きをします。
つまりvisit with で他動詞と解釈し、キャシーは visited with という他動詞
と、met という他動詞の2つの動作をし、最初の他動詞の目的語は her friend
であり、2番目の他動詞の目的語は her friend’s fiance なのです。

ある程度詳しい英和辞典で visit を引くと、他動詞の visit と自動詞の visit
があると説明しており、自動詞の visit は at とか with の前置詞を取る、
と説明されています。
目的語には「他動詞目的語」と「前置詞目的語」の2種類の目的語があると学校
では習いますが、これも考えてみると、2種類ではなく目的語は1種類なのです。
自動詞プラス前置詞のかたまりで、他動詞だと解釈もできるのです。

他の例として look at = see があります。
see は他動詞ですから、 look at のかたまりも他動詞なのです。
これを look という自動詞に at と言う前置詞が付いてきて、この前置詞が
「前置詞目的語」を取る、と解釈しても同じことです。
“look” , “at the dog” と解釈すると、”at the dog” は lookと言う自動詞の
「方向を説明する副詞句」だと解釈し、see と言う他動詞の場合は、他動詞と
は「その動作が名詞にふりかかる」と言う意味だと解釈するので、see の動作
が the dog に「ふりかかる」、the dog が「動作の影響を受ける」と解釈す
るのです。

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【例文2】
She has to leave Saturday evening.

【質問】
Saturday evening の前にon は必要ないのでしょうか?

【答え】
Saturday evening は名詞として使われているのではなく、副詞とし
て使われているのです。
today とか tomorrow は元は名詞ですが、そのままで副詞としても始終使われ
ています。 それと同じ考えかたです。

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【例文3】
Though a week isn’t very long, Kathy’s memories of this trip
will last a lifetime.

【質問】
a lifetime の前に in は必要ないでしょうか?

【答え】
ここでの a lifetime は、例文2 のSaturday evening と同じく、元は名詞で
はあっても、そのままの形で副詞として使われているのです。

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~しかし英文法に拘泥しては、かえって英会話力がつかない~

今回のファン・クラブ通信では英文法の問題を取り上げましたが、英会話力を
つける上では英文法は基本的に邪魔になるのです。
このことは非常に大事なので、弊社が「ファン・クラブ通信」を発刊した最初
にこのことを説明しました。
2003年11月5日の創刊号は創刊の趣旨を説明しただけでしたが、その次の第2号
(2003/11/13)でこの問題を真っ先に取り上げたのです。
このバック・ナンバーを読まれても良いし、それを更に判りやすく図も入れて
説明した次のURLを見られるのも良いでしょう:
http://www.pasocon-eikaiwa.com/shiryou/kyouiku/bunpou/koudei.html

最後に、英文法の問題に少しもどりますが、実は、私(国際教育研究所 遠藤
尚雄)は学生時代に英文法には詳しかったのですが、それでいてなお、今回の
生徒が質問してきたような疑問を持ったことがあります。
しかし、その後「英会話」を徹底して勉強し、ネイティヴと同じように音声ベ
イスの英語で頭が動くようになってから、このような疑問が無くなってきまし
た。 学校英文法に幾ら詳しくとも、まだ真の英語が判っていなかったのが、
判るようになってきたのは、所詮人間の頭は言語の音声を媒体として動くと言
うのが自然な姿で、こうなってこそ初めて英語文の真の意味が判るようになり、
この観点から英文を見直すと、英語の新しい、正しい、顔が見えるようになっ
てきた、と言うことなのでしょう。

「ファン・クラブ通信」 第254号 (2008/10/15) ≪Audio Short Stories 体験者報告≫

9月10日発行の「ファン・クラブ通信」第249号で”Audio Short Stories” を
発表しましたが、今回はそれを使った生徒さんの体験談をご紹介しましょう。

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Audio Short Stories を利用させていただき1ヶ月近くなります。
多くのbooksの中から、今現在自分がどのあたりのレベルにいるのか、先生に
御報告しなければと思いつつ、いまだにノロノロしております。

興味の湧きそうなイラストを目安に選んでは、レベルaa から少しづつ飛ばし
飛ばし進み、未だにレベルI の辺りにおりますが、ここまでで、子供向けだか
らこそ気がついたことがあります。

それは、英語の擬声語や擬態語を何と知らずに今日まで来たのだな・・・とい
うことです。
知っているのは、犬はbowwow、猫はmewと鳴く程度のことでした。
ポンとはねたり、ジュージュー焼いたり、ピョンピョン跳んだり、モグモグ食
べたり、ブーンと飛んだり・・・
どれも日本語で当たり前に使われる表現ばかりなのに、さて英語では?となる
と、何と知らないことでしょう。

日本人が音を聞き取る感覚と、欧米人のそれは随分違うと言いますから、ピン
とこない言葉も沢山出てきます。
ですから、文章自体は簡単でも、1~2回読んだだけでは容易に覚えられません。
日本語でも擬音語だけで結構会話は成り立つ位ですから、これは案外大事な分
野なのだと思い知らされました。

そんなわけで、DynEd でレベルの高い学習を進めながら、Audio Short Stories
も並行して読み進めることは有意義だと思います。
また、気がつけばAudio Short Stories の利用者が大勢連なりましたね。
やる気のある会員さんが随分いらっしゃるのだなと、気持ちが引き締まる思い
です。

【【国際教育研究所よりEndo Method で学習している皆様へお知らせ】】
今後、この Audio Short Storiesに限らず、弊社の全教材のいずれかにつき、
体験談をどんどん投稿してください。
投稿文を他のお客様にも役立つと弊社で判断させて頂いた場合は、それを
「ファン・クラブ通信」に掲載させて頂きたいと思います。
「ファン・クラブ通信」採用のお礼として、Audio Short Stories を1ヶ月間無
償で利用して頂きます。

ちなみに Audio Short Stories 1ヶ月分は \500 です。
次のURLから詳細説明が見られ、無償3日間トライアル/発注の申込みができます。

http://www.pasocon-eikaiwa.com/shouhin/raz/raz-kids.html