「ファン・クラブ通信」 第63号 (2005/01/26) ≪今週の話題:NDE勉強時の注意事項-2≫

前回(1月19日、第62号)に引き続き今回は≪NDE勉強時の注意事項-2≫です。

 

【NDE勉強時の注意事項】

フレイズ単位でのリピート:
Kathy is from New York. のような5単語の短い文章ならネイティヴがしゃべ
ってくれたあと、それをすぐに貴方も声を出してしゃべることは容易です。 
しかし、

After the injury, instead of thinking about all the things he couldn’
t do, he focused on what he could do.

のような20単語にもなる長い文章となると、ネイティヴがしゃべったあと貴
方はそれを真似てフル・センテンス声を出してしゃべれますか。 これは不可
能なのに私が強く提唱する「ネイティヴがしゃべった文章を貴方も復唱する」
と言うことを実行するにはどうすれば良いのかということです。 しかし、こ
れには解決法があるのです。 それは

After the injury, /instead of thinking about/ all the things he
couldn’t do, /he focused on/what he could do.

の長い文章を上記のように意味の塊りに分割して,このそれぞれの塊りをリ
ピート・ボタンを押して順々に聴いては理解し、それをマイク・ボタンを押し
て自分で声を出してしゃべるのです。
 この意味の塊りとは学校で習った英文法での句(Phrase)と節(clause) と
言う考え方です。

 即ち After the injury は時に関する副詞句です。
 Instead of thinking about はやはり副詞句です。
 all the things he couldn’t do は、その前の about と言う前置詞の前置
  詞目的語、即ち多数語からなる名詞節です。
 he focused on は主語と動詞です。
 focused は自動詞でこれに前置詞がつくと focused on の塊りで他動詞の役
  目を果たし、そのあとに来る目的語の部分で all the things he couldn’t
  do は目的語としての名詞節です。

DynEd の CD-ROMではリピート・ボタンを押す度に full sentence をネイティ
ヴがしゃべってしまい、フレイズ毎に切ってはしゃべってくれません。
 この問題をどう解決するかは「ファンクラブ通信」の第31号の「最も効率
的な DynEd  CD-ROMの勉強法」をお読みください。 「ファンクラブ通信」の
バック・ナンバーは次の URLから引き出せます:

http://www.pasocon-eikaiwa.com/fanclub/back_num/

音声認識のみがしゃべる練習ではない:
生徒の中には音声認識機能(SR: Speech Recognition)のレッスンだけで声を
出してしゃべり、それ以外の普通のレッスンの際にマイク・ボタンを押してし
ゃべることを忘れている人がいます。
 これは全く良くありません。 この資料の始めに「リピート・ボタンを押す
こと」と「マイク・ボタンを押すこと」が大事であることを強調しましたが、
これは先ず普通のレッスンの文章の時に行うべきです。 普通の文章の時に
「リピート・ボタン」と「マイク・ボタン」を40~50回押して十分練習し
てから音声認識レッスンに入るべきなのです。
音声認識レッスンだけでしゃべることをしていると、音声認識テストで良い成
績が得られる筈はありません。

1つの 教材を終了する時期:
「1つの教材」の意味は必ずしも1枚の CD-ROMと言うことではありません。
例えば New Dynamic English は Module 1 からModule 8まであり、2つの
 Modulesが1枚の CD-ROMになっています。
 この場合1つの教材とは1枚の CD-ROMと言うことではなく1つの Module
のことで、これを「1つの教材」と言っています。
 又 Dynamic Business English は全体でUnit 1 からUnit 6まであり、これ
ら6つの Units が1枚の CD-ROMに含まれています。 この場合「1つの教
材」とは1つの Unit のことです。

さて、「1つの教材」を終了する時期は、その教材の進度パーセンテージが最
低80%、マスタリー・テストの点数が最低80点を超える時です。
 しかし最低値ぎりぎりで良いのかと言うとそうではなく、なるべく進度パー
センテージ100%、マスタリー・テストが100点満点になるに越したこと
はありません。 その方が力がついているのです。

進度パーセンテージの上げ方:
NDE (New Dynmic English) の各々の Module の進度パーセンテージを上げる
には勉強時間を増やせば良いのですが、同じ勉強時間をかけても進度パーセン
テージが上がる度合いは勉強の仕方により異なってきます。 
NDEの勉強画面、最上段にある「メニュー・バー」に「オプション」と言うボ
タンがあります。
 この「オプション」からの「プル・ダウン・メニュー」で見られる「学習記
録」の最右端にある「レベル」の数字が高いと進度パーセンテージは速くあが
り、又 DynEd 側でこれは重要で普通以上に時間をかけて勉強する必要がある
と判断しているレッスンは進度パーセンテージの上がりが悪い、と言ったこと
があります。

又、各 Module は4層になっており、最下位の層は全ての Sessions の進度
パーセンテージが表示されており、第3層は第4層の合計であり、第2層は第
3層の数字の課重平均であり、第1層は相加平均値が出ています。
いずれにせよ、偏らずに満遍なくパーセンテージを上げることが大事です。
質問の回答にのみ大きな時間を費やすのは良くありません。 むしろ、偏らず
に満遍なくパーセンテージを上げる努力をしてください。
以上で≪NDE勉強時の注意事項-2≫を終わります。

次週の≪NDE勉強時の注意事項-3≫に続きます。

「ファン・クラブ通信」 第62号 (2005/01/19) ≪今週の話題: NDE 勉強時の注意事項-1≫

今日から3回に分けて≪NDE勉強時の注意事項≫をお送りします。
NDE とは、DynEd International 社の New Dynamic English CD-ROM のことで
す。
このCD-ROM がヒアリング・スピーキング用CD-ROM として他のメーカーのもの
よりもはるかに優れていることは次のURL で説明されています:

http://www.pasocon-eikaiwa.com/shouhin/hearing/chigai.html

NDE勉強時の注意事項

【この説明資料を注意して読む】

Endo Methodは独学が基本です。

今まで貴方がたは小学校、中学校、高等学校、大学校と全て学校の教室で先生
から学び取ることばかりをやってきており、独学の要領が分からないと思いま
す。

学校では先生の説明を良く聴く生徒が勉強成果をあげるのです。

先生の説明を上の空で聴いていたり、窓の外ばかりを眺めていては先生から知
識は吸収出来ず勉強効果があがらないのは当然です。

ところがEndo Method のように独学となると、先生の説明と同じ貴重な内容が
全て資料及び CD-ROM教材で提供されているのです。

と言うことは提供される資料及び CD-ROM教材を学校で先生の説明に耳を傾け
るのと同じほどの注意を払って理解し記憶して行くことが絶対に必要となるの
です。

教材のCD-ROM が重要であることは、特に説明しなくとも皆さんは理解してい
るでしょう。 ところが「説明資料」が重要であることに気づかない生徒さん
が沢山いるのです。 これは非常に大きな誤りです。

以下に提供する DynEd  CD-ROMに関する「説明資料」は必ず注意しながら読ん
で理解してください。
【DynEd  CD-ROMは反復練習のための道具です】

DynEd CD-ROM には興味をひくようなストーリーがあります。

しかし、そのストーリーに一度だけ目を通して「面白かった」と満足をして、
それでやめてしまっては意味がありません。

映画なら映画館で1度だけ見て感激して満足して映画館を出ればそれで良いの
ですが、DynEd CD-ROM を同じ感覚で一度でやめては全く勉強効果があがりま
せん。

これを映画のようなストーリーとしてだけで終わるのではなく、全く別の考え
方で、例えば何百、何千回と練習する縄跳びのための練習器具である2メートル
程の長さの縄の両端に柄がついた「縄跳び道具」と同じだと理解してください。

即ち「縄跳び道具」と同じように何回も何回も同じ単純作業を反復練習すると
ころに意味があるのです。

英会話はスポーツや楽器練習と同じように学問ではなく芸事だから、単純作業
の反復練習をしてその芸が反射運動として自然に体や頭や口が動くようにしな
くては上達しないのです。
【反復練習の方法】

縄跳び訓練では飛び上がって足が地につくまでに縄を足の下をくぐらせると言
う反復練習であり、野球の打球訓練では飛んでくる球をバットに当てると言う
反復練習ですが、DynEd CD-ROM の訓練では CD-ROMの中でネイティヴがしゃ
べってくれる1つ1つの文章を1回聴いては、それを自分で声を出してしゃべる、
と言う動作の反復練習なのです。

聴いたことをしゃべると言うことは人間よりオウムが上手です。
オウムは人間より下等な動物ですが、こと声を出して真似しをすることに関し
ては人間よりも遥かにすぐれていますが、このオウムの要領を皆さんも体得し
なければならないのです。

DynEd CD-ROM、例えばNew Dynamic English、には学習画面の最下段にリピー
ト・ボタンとマイク・ボタンがありますが、先ずリピート・ボタンを押してネ
イティヴにしゃべって貰うのを精神集中して聴き、その残音がまだ貴方の頭の
中に残っているうちにマイク・ボタンを押してから声を出して自分でその英文
をしゃべって録音するのです。

このリピート・ボタンとマイク・ボタンの交互作業を1つのセンテンス・パタ
ーンにつき40回から50回練習するのです。
このような反復練習が必要である理由は「なぜ英語が聴けないのか 話せない
のか」の中の「文章が聴けない悩みの解決法」Page 31/53
http://www.pasocon-eikaiwa.com/naze/13.pdf )をお読みください。
 
この中の(a),(b)が大事で40~50回押す必要があり(c),(d)は省略しても良いの
です。

又 Page 31/53 の意味を十分理解するには次の URLの「なぜ聴き流しではダメ
なのか」の Page 10, 11, 12, 13/53 もお読みください。

http://www.pasocon-eikaiwa.com/naze/7.pdf
【バック・ボタンを使わない】

リピート・ボタンを押すのと同じ効果を持つものとして、「バック・ボタンを
押したあとにスタート・ボタンを押す」方法がありますが、これはしないで、
あくまでリピート・ボタンを押してネイティヴの英文を聴いてください。

バック・ボタンを避ける理由は、この方法の方が煩雑であるばかりでなく、こ
の方法だと何回ネイティヴがしゃべるのを貴方が聴いたかの記録が貴方のパソ
コン内に残らない、従って弊社もリピート回数を知ることが出来ないからです。

以上で≪NDE勉強時の注意事項-1≫を終わります。

次週の≪NDE勉強時の注意事項-2≫に続きます。

「ファン・クラブ通信」 第61号 (2005/01/12) ≪今週の話題: 英単語の記憶法-3≫

前回、第60号、で≪英単語の記憶法-2≫をお送りしました。
今回はその続きの≪英単語の記憶法-3≫です。

【この 8,000語さえ覚えれば将来字引を余り引かなくとも良い】:

私は20才頃に原義から連想展開の方法で 8,000語を覚えたのですが、そのあと
英和辞典をほとんど引かなくとも英文が読めるようになりました。

8,000語を覚えたあとで徹底的に多読をして先に覚えた8,000 語を頭に定着さ
せたのです。

英語を母国語としている成人は多分30,000語程度の語彙力があると推定します
が、8,000語を覚えた日本人は英文を読む時に、もしくはネイティヴのしゃべ
る英語を聴く時に (30,000-8,000) ÷ 30,000 = 73% の頻度で英和辞典を引
く必要があるのではなく、実際は多分1% 以下の頻度でしか英和辞典を引く必
要がなくなるのです。

それは覚えた8,000語は英文に出てくる頻度の高いものばかりであるからです。
ネイティヴが知っており日本人が知っていない残りの22,000 語は余り使われ
ない単語なのです。

ですから 120時間程度をかけてこの際「アニメで覚える英単語」に含まれてい
る基本単語3,000語を原義から連想展開の方法で覚えてしまうと言うことは100
万円を支払ってでも買い取る値打ちのある貴方の一生にとって非常に貴重な財
産となるのです。
【電子辞書は非常に有効】:

今100万円支払っても買い取る値打ちがある基礎単語 3,000語(派生語も含め
て8,000語)と言いました。

頭の中に単語を記憶すると言うことは一瞬にして意味を頭から引き出せるから
非常に便利なのです。

しかし最近売られている強力な電子辞書は120時間もの厳しい努力の末勝ち取
る「アニメで覚える英単語」の 8,000語に、かなり近づく便利さを持っている
と思います。

何故なら従来の英和辞典で単語を引くにはラッキーなら10秒程度、アンラッキ
ーなら60秒程度もかかるので、これは頭の中に既に覚えた単語のような「瞬時
に引ける字引」よりは遥かに劣りますが、最近の電子辞書なら使い慣れれば2
~3秒以内に意味が分かるので、これは頭から瞬時に取り出せる「記憶済み」
単語にかなり接近していると考えられるからです。

即ち、アクセス・タイムが300ミリ・セカンド以内の「アニメ」による記憶に
電子辞書のアクセス・タイム2000~3000ミリ・セカンドはかなり近づいてきて
いる、それだけに電子辞書を持てば一挙に単語記憶量が何万語にも増えたよう
なものです。

このような素晴らしい利便性が僅かの2~3万円で獲得できるのですから、120
時間もかけて獲得しなければならない「アニメで覚える英単語」の 8,000語と
比較しても、これは非常に買い得なしろものです。

こうして「アニメ」で獲得した 8,000語の補助として電子辞書を有効に使って
行けば時間の節約になるし、このように気軽に単語を引いては忘れ、忘れては
電子辞書を引くことを続けていけば、そのうちに電子辞書の厄介になった単語
が自然のうちに頭に定着して 8,000+αの αとして単語資産として一生頭に
残るようになるのです。
【詳しい英英辞典は原義を理解する上で有効】:

前述の電子辞書には大抵英和辞典、和英辞典以外に英英辞典も含まれています。

英英辞典の中でも最も一般的なものは Oxford Advanced Learner’s English
English Dictionary です。

このような詳しい英英辞典は単語の意味の分析が極めて徹底していますので、
原義の理解には最適なのです。
【語彙力が既にある人は「原義から連想展開」に重点をかけること】:

この考え方は前出の「アニメで覚える英単語」に添付の「このCD-ROM の効率的
な使い方」の Page 17/19~19/19 に詳しく説明されていますので、よくお読み
ください。
【ケリー伊藤さんの書籍が原義から連想展開に有効】:

原義から連想展開の考え方を理解するには次の2冊の本が非常に役立ちます。

≪ケリー伊藤著≫
英単語の使い方辞典 基礎動詞編 三修社発行、税込\2,415
英単語の使い方辞典 名詞・形容詞編 三修社発行、税込\2,205

これらは国際教育研究所のホウム・ペイジからも購入できます。
次の URLです:
http://pasocon-eikaiwa.net/shop/
(この中の「語彙増強教材」をダブル・クリックしてください。)
【「アニメで覚える英単語」は発音練習教材としても利用出来る】:

前述のように「アニメ」には辞書機能がありますが、この辞書画面には原義か
ら連想展開の筋道が分かる詳細な日本語訳以外に単語のスペルと国際発音記号
とネイティヴの正しい発音が引き出せる「スピーカー・アイコン」があります
ので、これらを利用することによって単語の発音練習が出来るのです。

「口と舌の形で学ぶ英語発音」 CD-ROMの Step 4 の単語練習編では約 340単
語の発音練習が出来るようになっていますが、「アニメ」では3,000語もの単
語の発音練習が出来るのです。

こうして「口と舌の形で学ぶ英語発音」と「アニメで覚える英単語」の両方で
正しい発音の練習を徹底的にしてから次のヒアリング・スピーキング CD-ROM
である New Dynamic English に入ると、既に正しい発音が出来て、従ってネ
イティヴの発音が聞き取れる敏感な耳が育ってからのヒアリング・スピーキン
グ練習なので、練習効果が非常に上がるのです。
以上で3週間にわたった≪英単語の記憶法-1, 2, 3≫を終わります。

次週から3回にわたって≪NDE勉強時の注意事項≫を述べる予定です。