今日は「発音練習はゆっくりと」というお話です。
「英語をペラペラと格好良くしゃべりたい!」これは英会話勉強をされる皆さん
に共通の目標であり、憧れだと思います。 その為には、まず自分がきれいな発
音をすることができるようになって、相手の発音を聴き取れるようになることが
必要不可欠となります。 そこで、遠藤メソッドでは、英会話勉強を始めるにあ
たって、まず「口と舌の形で学ぶ英語発音」第3版DVDを使って発音を練習する
ところからスタートするわけです。
この教材では、1つ1つの音素がきちんと発音できるようになったら、次はイニ
シャル練習、単語練習、文章練習と進むようになっています。 皆さんは練習す
る中で、音素を1つずつきれいに発音することができるようになっても、それぞ
れの音素がいくつか繋がって1つの単語、さらに文章になったものを発音しよう
とすると、注意が細部まで行き渡らずになかなか思うようにきれいに発音できな
い、というもどかしさを感じることになるでしょう。
だからと言って、がっかりしたり焦る必要はありません。 発音練習は「急がず、
焦らず、厳密に、正確に」練習をするのが良いのです。 それぞれの発音記号が
正確に発音出来るようになるまで速度を落として練習してください。 ネイティ
ヴのように格好良くしゃべろうとして速く発音するのは、最も良くありません。
しゃべる速度は幾ら遅くても良いのです。 そして、そのあとも速度を上げよ
うと努力を特にする必要はありません。 正確に各発音記号が発音できれば、そ
してその練習を数ヶ月もしていれば、発音が正確でありながら、なお自然に速度
があがるようになります。 長期間練習していると、自然に速度は上がってくる
ものです。
しかし、皆さんの中にはまだ練習段階であるのに、イニシャル練習や、文章練習
の発音録画として、一生懸命無理してかなり速いスピードで発音されたものを送
って来られる方が意外にも多くいらっしゃいます。 これはとても残念なことで
す。
指導書を作成する際には、貴方が発音する音質をじっくり聴いて、正しいきれい
な発音ができているかどうかの判断をしますが、同時に、顎が動いていないか、
口の形や舌の位置が正しいかどうか、などを観察することもしています。 それ
なのに、やたらと焦った速いスピードで発音された録画では、どちらも判断でき
なくて困ります。 ここで「これだけはわかって!」とお願いしたいのは、発音練
習はゆっくりとしたスピードで落ち着いてするということです。 そして、貴方
が練習してできるようになった今の発音の状態が、ハッキリと聴こえて、見える
発音録画を送っていただけることを楽しみにしています。